2016.11.15
病床転換セミナーを開催(於 博多)
去る10月29日に「第2回医療介護連携次世代戦略セミナー」と題して「失敗しない病床転換と病院リニューアル工事」をテーマに病院向けセミナーを開催しました。
定員の3倍近い申し込みがあり急きょ会場変更を行いましたが、この問題への皆様の関心の高さが伺えました。
第一部は厚労省の療養病床の在り方に関する検討会構成員でもある武藤正樹先生(国際医療福祉大学大学院教授)による「2025年へのカウントダウン~地域医療構想と療養病床の今後~」の講演で、ちょうどセミナー直前の26日に行われた「療養病床の在り方に関する特別部会」の協議内容の紹介も含めて、今後の病院経営の行方について詳しく話していただきました。
第二部は元日本経済新聞社編集委員で医療福祉ジャーナリストの浅川澄一先生による「高齢者住宅と医療介護連携~地域包括ケアの実現に向けて~」の講演で、全国でも教訓的な高齢者住宅の取材を基にした事例紹介が行われました。新築や改修型、地域密着型事業との併設企画や医療型の高齢者住宅モデル等、今後病床転換に伴う入院患者さんの新しい療養環境企画のヒントになる内容でした。
第三部は一級建築士、設備設計一級建築士で認定登録医業経営コンサルタントでもある別宮邦彦先生(株式会社メイ建築研究所取締役企画室長)による「経営戦略を具体化する病院リニューアル工事の実際」と題して九州沖縄、山口等での病院設計の数多い実績の中から特に病床転換をきっかけとした新築移転工事について紹介されました。中でも今後の企画立案に必要な事として、医療環境に応じ柔軟に変化できる施設づくりを目指すことが重要とした上で、①病室等の広さは加算基準を目安に計画する。(※目指すべき基準は加算で誘導⇒いずれ基準に)②病棟、病床数の変更を前提とした病室の配置、③将来の病床の調整も視野に個室数を確保する、④複数の機能を有する病棟の管理に対応する(コメディカルも含めた看護拠点の整備~看護拠点の集中と作業拠点の分散)⑤高齢者を前提とした施設環境を整備する、との指摘がありました。
セミナー資料をご希望の場合は、メールでご連絡いただきますとお分けいたします。お気軽にお問い合わせください。